「たけべおこし」の ももたろう 平田慎一氏


 

たけべおこしプロジェクト 会長

ストローアーティスト

ヒラタ理容 

平田慎一氏

 

平田

 2016.6.3(金)10:30

◆子供のころになりたかったものは?

 

保父さん!

 

保育園に通っていたとき、「保母さんって凄い人だ」と思ったため。

 

また一つ下の自分の弟には思ったことはないが、保育園の下の子たちを「かわいいなぁ」と思ったから。

 

小学生になると、絵が好きでファミコンが流行っていたのもありゲームデザイナーになりたいと思った。

 

この思いは中学卒業前まで続いたが、高校進学を前にして、理容師になりたいと思うようになった。

 

父の背中を見ていたからだ。

 

父は理容師の腕一本で自分たち家族を養ってくれた。

 

自分が生まれたころは鶴田地区に住んで中田の辺りで理容店をしていたが、保育園の年長辺りから福渡の現在の店兼家に移り住んだ。

 

「ただいま~」と帰ると、父とお客さんとのやりとりを目にすることができた。

 

子供ながらに信頼関係がなりたっているように見え父のようになりたいと思った。

 

また父も母も優しく、厳しくされた覚えがない。

 

学校で怒られても、父に「まじめにやれよ。」と言われたことくらい、ブツブツ怒られた事もない。

 

のびのび育ててもらったことを感謝している。

 

ただ、親からこれはやってはダメと言われたことは、とてもやってみたくなる性格だったようで、かなりいたずらだったようだ。

 

しかし結構ずる賢く、明らかに自分がやったと思われるようないたずらも、物的証拠を捕まれたことがなかった。

 

それとは反対に弟は、すぐに見つかり怒られる子だった。

 

当時はバレなくてよかったと思っていたが、その分弟は素直で真面目に育ったところをみると、「バレなくて良い」とは限らないと悟った。

 

 

 

◆人生に影響を与えた言葉は?

 

「一番になれない事に絶望して何かを諦めるということを、や・め・る!」

 

何にしてもそうだと思うが、この先成長が見込めない、一番にはなれないと思う瞬間がある。

 

そこで、止めてしまうことをやめようと思った。

 

中学・高校の時、絵が好きで美術を学びたかった。

 

しかし、中学には美術部はなく、高校では進学クラスだったため部活をやっている時間がなかった。

 

好きだけど、なかなかこれ以上上手くなれない。

 

そんな時、色々な理由をつけて「絵」を諦めてしまった経験がある。

 

ストローアートもそうで、日本で有名な人は他にいて、一番の人を超える自信が今はない。

 

けれど続けて行こうと思っている。

 

止めてしまえばそれで終わり、続けていれば道は開ける。

 

最近、ストローアートの本を出版する話が来た。

 

もっと多くの人に広めたい!

 

 

◆人生で影響を受けた人物、本は?

 

いっぱいいる。

 

商工会の諸先輩方には多くを教わった。

 

 



◆人生の転機は?いつ、どんなことでしたか?

 

5年前、ストローアートを始めた事と商工会の青年部でお役をいただいたとき。

 

1、 商工会

 

最初にいただいたお役は建部支部の副支部長で、普段は特にやることはなかったが、支部長の代理で大会に出た時とても責任を感じた。

 

このお役をいただくまでは、責任のある仕事に就いたことがなかったし、人のことまで責任をとることもなかった。

 

またそれまでは仲間という意識もなく一人の方が「気が楽」だと思っていた。

 

先輩からは「一人一人がみんな仲間なんやで」と言われ、後輩は「平田さんが行けないときは僕が行きますから」と言ってくれた。

 

この経験でものの見方が変わった。

 

 

 

2、ストローアート

 

31歳のころ、100人くらい人が集まったとき、自分以外の人が出来ないことを身につけたかった。

 

自分は特に理容業を崇拝していない。

 

しかし理容業は僕の本業であり基本だ。

 

理容業をベースにプラスアルファがほしかった。

 

元々「パソコンの修理ができる理容師さん」ではあったが、もっと特別な何かがほしかった。

 

そんなとき、商工会のイベントでバルーンアートに出会った。

 

これにしようかとやってみたが、風船は割れる。

 

これが耐えられなかった。

 

バルーンアートをやめようと思ったとき、以前テレビで見たストローアートを思い出した。

 

思い出しながら、やってみたら出来た。

 

ストローアーティストを名乗るなら、せめてストローの歴史くらい知っておきたいと色々調べてみた。

 

なんと商用ストローの発祥地は岡山県浅口市寄島町とわかった。

 

直接ストロー会社の社長にストローの歴史を聞こう!と会社に電話してアポを取り、ストローの歴史について話を聞くことが出来た。

 

おまけに、「お金は出せないが、ストローならなんぼ持って行ってもいい。」と言われスポンサーになってくれた。

 

そこからほぼ独学で作品をつくり続けている。

 

今では、ネットショップやイベント等で作品を買いたいと言われるようになったが、実際は、「たけべおこしプロジェクト」や「商工会の青年部」、そして本業の理容業と、やることが多く制作が追い付かないでいる。

 

 

 

◆問題障害はありましたか?

 

たけべおこしプロジェクトのメンバーは殆ど変わらないのだが、会議にだんだん出てこなくなる人がいるとき。

 

人間関係の難しさを感じることがある。

 

そもそも「たけべおこしプロジェクト」は、建部町が岡山市と合併したことに関係する。

 

建部町時代、町の小中学生の30年タイムカプセルが企画された。

 

タイムカプセルを埋めたのは、僕が小学2年生のころだったと思う。

 

ところが建部町が岡山市になってしまったので、タイムカプセル掘り起こしイベントの開催が危ぶまれた。

 

そこで自分を含む有志4、5人が集まって、タイムカプセルを無事に掘り起こし、更にまたタイムカプセルを数十年後に向けて埋めようと企画された。

 

それが2014年5月「たけべおこしプロジェクト」の始まりだ。

 

そこから公民館との協調で「たけべ未来塾」が誕生した。

 

その当時、たまたま最年長者だったので、会長にさせられ今も続いている。

 

自分は一途な性格だ、特に女性には!だったが、最近は仲間に対してもそう思う。

 

仲間を大切にしていきたい。

 

 

 

◆これからの夢や希望は?

 

ストローアートで岡山県おこし!

 

商用ストロー発祥の地、岡山!

 

もっと岡山県の人に、国産の良いストローが自県あることを知ってもらいたい。

 

今、国産のストローは全体の1割に過ぎず、外国産が9割を占めている。

 

国産のうち岡山県産は100%に近い。

 

国産は外国産に比べて2倍近い価格だが、単価が安い分もっと需要を増やせるのではないかと思う。

 

親子対象のストローアート講習会などで、ストローアートを広めると共に、親子のいい関係をつくることができたらいいと考えている。

 

それと・・・個人的には結婚したい!

 

 

 

ヒラタ理容

 

http://www.shokokai.or.jp/33/3330310008/